Cruelty and the Beast

超高音のデス声シャウトを自在に操る唯一無二のヴォーカリスト、Dani Filth率いる英国のブラック・メタル・バンド Cradle of Filth
彼らの3rdフルレンス・アルバムがこの"Cruelty and the Beast"(邦題が『鬼女と野獣』。考えた人、天才!)です。
16世紀ハンガリーの殺人鬼「血の伯爵夫人」として知られるエリザベート・バートリーに関するコンセプト・アルバムとなっています。


はっきり言ってドラムの音が軽すぎて、サウンド面から評価すると×なんですけど・・・
ブラック・メタルのコンセプト・アルバムとしての完成度は最高レベルです。
若さと美しさを永遠に保つため、村の少女をさらっては生き血を絞り出し、それを満たしたバスタブに身を沈めたという・・・
エリザベートの物語をここまで見事に楽曲で表現できたのは、吸血鬼マニアのDaniならでは。
Daniの気違いじみた絶叫も恐怖を煽って、「これでサウンドがしっかりしてれば最高なのに・・・」と残念でなりません。


このフリークスフェチ心をくすぐるパフォーマンスがたまりません!

Cruelty & Beast

Cruelty & Beast