2009-01-01から1年間の記事一覧

トリフィド時代

11/3 - 11/4 ★★★★★ ある夜、地球は緑色に輝く流星群の中に突入した。この前代未聞の天文ショーに世界中は熱狂し、動ける者は庭や屋根で、そうでない者はTVの生中継で"宇宙の花火大会"を見物した。翌日、全員が失明した。それを待っていたかのように、植物油…

怪奇小説傑作集 1

10/25 - 11/3 ★★★★☆現代ホラー小説の礎を築いた、古今東西の作家による名作を収録したシリーズ全5巻です。 第1巻は「英米編I」として、ジェイコブズの『猿の手』やマッケンの『パンの大神』など、ホラーファンなら一度はその名を聞いたことがある作品がそろ…

鏡花百物語集

10/24 - 10/25 ★★☆☆☆大正時代、泉鏡花を中心に柳田國男、芥川龍之介といった文壇たちが集まって開催されたという百物語怪談会。 本書はその様子を伝えた当時の新聞や雑誌の記事を復刻したものです。 小説というよりは、新聞記事そのままという感じの内容です…

ゆがんだ闇

10/18 - 10/24 ★★★★☆現代日本を代表する6人のホラー作家によるアンソロジーです。 収録先品は以下の通り。 「生きがい」小池真理子 「ナイトダイビング」鈴木光司 「子羊」篠田節子 「白い過去」坂東眞砂子 「兆」小林泰三 「Gene」瀬名秀明 小林やすみん目…

夕暮れをすぎて

10/12 - 10/18 ★★★★☆『何もかもが究極的』に続く、キング5作目にして6年ぶりの短編集『Just After Sunset』13編のうち7編の翻訳です。 残り6編は来年刊行予定だそうです。 怖くて、切なくて、悲しい、まさに夕暮れすぎ"トワイライト・タイム"と呼ぶにふさわ…

Lullabies for the Dormant Mind

Speed:★★☆ Melody:★★★ Technique:★★★ Brutality:★★☆ Melancholy:★★☆ 素敵なジャケット(笑) Arch Enemyのアンジェラばりの怒号デスヴォイスと、妖艶なクリーントーンを巧みに使い分ける女性Vo.を有するゴシック・デス・メタルです。 最初、男性Vo.もい…

悪霊の島

10/3 - 10/12 ★★★★☆ 自動車事故により右腕を失い、脳に機能障害を負ったエドガーは、リハビリのためフロリダ州の小島「デュマ・キー」に移り住んだ。 そこで存在しない右腕に猛烈な痒みを感じ、何かに取り憑かれたように絵を描くようになる。 作品に繰り返し…

粘膜人間

9/27 - 9/27 ★☆☆☆☆ 11才にして身長195cm、体重105kgという義弟の家庭内暴力に命の危険を感じた利一と裕二は、村はずれの沼に住む河童に義弟殺害を頼むことにした・・・ 第15回日本ホラー小説大賞長編賞受賞作品。 日本ホラー小説大賞といえば玉石混合な感じ…

トラベラーズノートと能率手帳リスティ

来年の手帳を買ってきましたヨ。 能率手帳の新商品「リスティ」です。見開き一週間バーティカルで方眼レイアウト。 トラベラーズノートの週間スケジュールがよかったのですが、6ヶ月分の2冊に分かれちゃうのがどうも・・・ で、似たようなサイズを探してきま…

メトセラの子ら

9/23 - 9/26 ★★★☆☆ 寿命が数百年ある「長命族」の存在が知れたとき、人類の中にパニックが巻き起こった。 人類は嫉妬に狂い、不老長寿の秘密を暴こうと長命族を迫害し始めた。 虐殺から逃れるため、長命族は宇宙に脱出することを決意する。 ハインラインの名…

あなたが名探偵

9/26 - 9/27 ★★★☆☆ミステリー作家7人が読者に贈る、7つの挑戦状! 短編が「問題編」と「解答編」に分かれていて、読者が謎を解き犯人を当てることができるか?という趣向のアンソロジーです。 収録されている作家は・・・ 泡坂妻夫 西澤保彦 小林泰三 麻耶雄…

sakusaku Ver.5.5 SP/あかぎあい大復活!

DVD

テレビ神奈川というローカル局なのに、なぜか全国で放送されているという不思議な番組sakusakuの最新DVDです! 三代目MCの中村優ちゃんが3月末で辞職して、四代目の三原勇希ちゃんが就任するまでのつなぎとして登場した「伝説の初代MC」あかぎあいちゃんのオ…

Back To The Noose

Speed:★★★ Melody:★☆☆ Technique:★★☆ Brutality:★★★ Melancholy:☆☆☆ こりゃまたすごいインパクト(笑)巨体に髭もじゃもじゃ! それになぜメガネ!? 牛魔王?見た目は思いっきり海賊スタイルですが、ヴァイキング・メタルではありません。アルバム中ほ…

幻想と怪奇 宇宙怪獣現わる

9/21 - 9/23 ★★★★☆1950年代の作家を中心に編纂されたホラー・アンソロジー「幻想と怪奇」シリーズ(全3巻)です。 副題は「宇宙怪獣現わる」ですが、別にモンスターものを集めてあるわけではありません。 リチャード・マシスン、シオドア・スタージョン、ロ…

Executioner

Speed:★★☆ Melody:☆☆☆ Technique:★☆☆ Brutality:★☆☆ Melancholy:☆☆☆ いいですね〜♪ Anthraxの1st,2ndあたりの音ですヨ!最近、80年代スラッシュ復興の兆しがちらほらと見えてきましたね。 2ビートで疾走するドラムがヘッドバンガーズ魂を奮い立たせます…

密室・殺人

9/20 - 9/21 ★★★★☆「密室殺人」ではなくて「密室・殺人」。この「・」が重要なんです。 ホラー/SF短編の名手、小林泰三の本格長編ミステリー。 うぁ〜〜〜やられた!という感じ。 確かに密室だし、殺人だか事故だか自殺だかわからない死体もあります。 頭の…

夜市

9/20 - 9/20 ★★★★★ 幼い頃、裕司は妖怪たちが様々なものを売る"夜市"に迷い込んだ。 そこで彼は弟と引き換えに"野球の才能"を買った。 罪の意識に苛まれて成長した彼は、再び"夜市"が開かれることを知り、弟を取り戻すことを決意する。 第12回日本ホラー小説…

「ケルト神話」がわかる ダーナの神々、妖精からアーサー王伝説まで

9/13 - 9/20 ★★★☆☆『アーサー王と円卓の騎士』や『指輪物語』などファンタジーの源流となっているケルト神話を解説した本です。 「ケルトの神々」「ケルトの妖精たち」「ケルトの英雄たち」「アーサー王伝説」の四章から構成されていて、それぞれの登場人物…

Shadowheart

Speed:★★☆ Melody:★★☆ Technique:★☆☆ Brutality:★☆☆ Melancholy:☆☆☆ バンド名はなんと読むのでしょうか・・・ キヴィメットサン・ドルイド? Druidi(Druidism:ドルイド教。ケルト文明の政治的/宗教的指導者階級。「樫の木の賢者」という意味)という名…

本を読まない人

この世には本を読まない人が存在する、ということは知っていましたが・・・http://bizmakoto.jp/makoto/articles/0909/08/news080.htmlによると、4割もいるそうです。 「最近1ヶ月に何冊読みましたか?」という質問なので、たまたま最近読まなかっただけのか…

Cruelty and the Beast

超高音のデス声シャウトを自在に操る唯一無二のヴォーカリスト、Dani Filth率いる英国のブラック・メタル・バンド Cradle of Filth。 彼らの3rdフルレンス・アルバムがこの"Cruelty and the Beast"(邦題が『鬼女と野獣』。考えた人、天才!)です。 16世紀…

水銀虫

9/6 - 9/12 ★★★☆☆ 妻に浮気され、自暴自棄になって会社を無断欠勤し喫茶店で時間を潰す男。 彼は相席になった街娼と妙に意気投合し、不忍池公園をデートすることになる。 彼女は突然、男に尋ねる。 「ねえ、おじさん。そんなにいい人そうなのに、なんで人を…

In a Flesh Aquarium

Speed:★★☆ Melody:★☆☆ Technique:★★★ Brutality:★★☆ Melancholy:☆☆☆ ここまでジャンル分けしにくいバンドも珍しい、ってくらい個性的なバンドです。 1曲の中にいくつフレーズを詰め込めるか?っていうギネス記録に挑戦でもしているのかと思うくらい、十…

きみの血を

9/5 - 9/6 ★★★★☆ アルコール中毒の父と、暴力をふるわれてもただ黙って耐えている母に育てられたジョージ。 彼の唯一の楽しみは、森に入って狩りをすることだった。 ジョージは成長して軍に入隊し、上官を殴り殺そうとしたことで精神病院に入れられる。 精神…

The Best of the Pogues

"アイリッシュ・トラッド・パンク(アイルランド民謡+パンク)"という、なんとも不思議なジャンルを確立したバンド、The Pogues。 あねもねのThe Most Favorite Bandでございます。 電気楽器を使わずにここまでパンクしてるのはすごいです。 とりあえずこの…

臓物大展覧会

8/30 - 9/4 ★★★★☆タイトルはおどろおどろしいですが、あんまり臓物は関係ありませんでした。 なんでこんなタイトルなんでしょう? 唯一「透明女」がやすみん的人体破壊フェチ満載なお話でしたが、他はお笑いあり、SFあり、星新一的ショートショートありの、…

We Cum from Brooklyn

30cmもあるリーゼントに同じくらい長くとんがったブーツ、黒いスーツとサングラスの奇妙な集団、Leningrad Cowboys。 見た目がすごいふざけてる割には、ライヴになるととんでもない演奏力を披露するという本格的なロックバンドです。60年代にポール・マッカ…

トラベラーズノート

株式会社デザインフィルというメーカーから出ているトラベラーズノートというノート(というかノートカヴァー)です。ただの四角い一枚の革の真ん中にゴムが通してあって、そこにノートをはさんで使います。 夏休みの工作で作ってみました的な、良い意味でも…

Karkelo

Speed:★★☆ Melody:★★☆ Technique:★☆☆ Brutality:☆☆☆ Melancholy:★☆☆ 最初の数秒を聴いただけで「コルピだ!」ってわかるくらい、相変わらずコルピなアルバム。 安心して聴けます。 彼らの楽曲を全部シャッフルして聴いても、どれがどのアルバムに入って…

The Onslaught

Speed:★★★ Melody:★☆☆ Technique:★★☆ Brutality:☆☆☆ Melancholy:☆☆☆ どっちがバンド名でどっちがアルバム名だかややこしい作品(Lazarus A.D.がバンド名です)。 もちろんOnslaught(これはバンド名)とは無関係です。リフを展開して紡いでいく楽曲構成…